紫香楽2017年02月01日 13:15

焼き物の町として有名な信楽は、古くは紫香楽だったらしい。漢字の美しさに驚いた。聖武天皇の時代、遷都が繰り返された時代の中で一時的ではあるけれど、都がおかれたという。現在、紫香楽宮の遺跡と呼ばれる場所が発掘されたのは平成12年らしく、幻の都とされていた。紫香楽の名前の由来は、山深く木々がしげる土地であるから「しげるき」、あるいは朝鮮語の「しだら」を語源とするとの説がある。離宮に紫香楽宮という漢字をあてたのは、聖武天皇だという。この山里を、こよなく愛した聖武天皇が見たのは、どんなに美しい風景だったのか、なんとなく、目に浮かぶ気がする。